ミャンマー憲法を読んでみる~第2章~

 第2章は、「国家の構成」という表題である。
 日本国憲法のもとでは「地方自治法」に該当するような内容だと思われます。

第2章「国家の構成」

第49条
 国家を、以下の7管区域(region)、7州(state)及び連邦直轄区域(union territory)により、連邦を区分けする。
 ⑴カチン州
 ⑵カヤー州
 ⑶カイン(カレン)州
 ⑷チン州
 ⑸ザガイン地域
 ⑹タニンダーリー地域
 ⑺バゴー地域
 ⑻マグェー地域
 ⑼マンダレー地域
 ⑽モン州
 ⑾ラカイン州
 ⑿ヤンゴン地域
 ⒀シャン州
 ⒁エーヤワディー(イラワジ)地域
 ⒂連邦直轄区域

第50条
 ⑴国家の首都であるネーピードーを大統領直轄の連邦直轄区域に指定する。
 ⑵国防、治安、行政、経済等に関し、特殊な状況下にある地域については、必要に応じ法律を制定し、大統領直轄の連邦に指定することが出来る。

第51条
 国家の構成は以下のとおりとする。
 ⑴村の集合体を村落区とする。
 ⑵区の集合体を町もしくは郡とする。
 ⑶村落区及び区もしくは町の集合体を郡とする。
 ⑷郡の集合体を県とする。
 ⑸県の集合体を管区域または州とする。
 ⑹自治区域に存在する郡の集合体を自治地域とする。
 ⑺自治区域に存在する郡の集合体を県として、県の集合体を自治地区とする。
 ⑻自治地区・地域が管区域もしくは州内に存在する場合、当該自治地区・地域及び県の集合体を管区域もしくは州とする。
 ⑼管区域・州及び連邦直轄区域の集合体を国家とする。

第52条
 ⑴大統領は、連邦の国境を変更する必要が生じた場合、右に関する連邦議会の意見を求めるよう連邦議会議長に要請しなければならない。
 ⑵連邦議会議長は、国境変更に関する大統領の通告を受けた際、以下のとおり連邦議会議員の意見を求めなければならない。
  (イ)管区域・州よりそれぞれ同数の議員を選出し構成される議院に属する全議員の過半数の賛成票を得る。
  (ロ)郡及び人口を基に選出された議員から構成される議院に属する全議員の過半数の賛成票を得る。
  (ハ)両院の当該国境変更に関わる管区域・州選出の議員の過半数の賛成票を得る。
 ⑶連邦議会議長は、上記の賛成票を得た場合、国境を必要に応じて変更するよう、大統領に通報しなければならない。
 ⑷上記に基づき、いずれの議院もしくは両議院の当該国境変更に関わる管区域・州議会議員の同意が得られない場合は、連邦議会の意見を求めなければならない。もし、連邦議会議員総数の4分3以上の同意があれば、連邦議会議長は必要に応じ国境を変更するよう、大統領に通報しなければならない。
 ⑸大統領は、連邦議会の意見を得た際、国境変更のための必要な措置をとらなければならない。

第53条
 ⑴管区域・州の境界を変更する必要が生じた場合、当該境界の変更に関わる郡内に居住する有権者の意思を確認しなければならない。
 ⑵有権者の意思を確認する際、有権者総数の過半数の賛成票が得られない場合、管区域・州の境界変更を行うことはできない。
 ⑶郡に居住する有権者総数の過半数の賛成票が得られた場合、当該郡の属する管区域・州議会議員の意思を確認しなければならない。
 ⑷大統領は、当該管区域・州議会議員全員の4分の3を超える賛成票を得た場合、連邦議会の承認を得て、管区域・州の境界を変更しなければならない。
 ⑸管区域・州議会が管区域・州の境界変更に同意しない決定を下した場合、連邦議会の決定を得なければならない。
 ⑹大統領は、連邦議会議員総数の4分の3を超える賛成票を得た場合、必要に応じ管区域・州の境界変更を行わなければならない。

第54条
 管区域、州、自治地区・地域内の村落、村落区、区、町、郡もしくは県の境界の変更、組織あるいは呼称を変更する必要が生じた場合、大統領は当該管区域・州の行政機関からの申告を受けて必要な措置をとらなければならない。

第55条
 自治地区・地域の呼称を変更する必要が生じた場合、管区域・州の呼称変更の方法に従ってこれを行う。

第56条
 自治地区・地域を以下のとおり規定する。
 ⑴サガイン管区レーシー郡(Leshi)、ラヘー郡(Lahe)及びナムユン郡(Namyun)を合わせ、ナーガ(Naga)自治地域に認定する。
 ⑵シャン州ユワンガン郡(Ywangan)及びピンダヤ郡(Pindaya)を合わせ、ダヌ(Danu)自治地域に認定する。
 ⑶シャン州ホーポウン郡(HoPong)、シーサイン郡(HsiHseng)及びピンラウン郡(Pinlaung)を合わせ、パオゥ(Pa-O)自治地域に認定する。
 ⑷シャン州ナンサン郡(Namhsan)及びマントン郡(Manton)を合わせ、パラウン(Pa Laung)自治地域に認定する。
 ⑸シャン州コンチャン郡(Konkyan)及びラウッカイ郡(Laukkai)を合わせ、コーカン(Kokang)自治地域に認定する。
 ⑹シャン州ホーパン郡(Hopa ng)、モンマ郡(Mongma)、パンワイ郡(Panwai)、ナーパン郡(Nahpan)、メッマン郡(Metman)及びパンサン郡(Pangsang (パンカン(Pankham)))を合わせ、ワ(Wa)自治地区に認定する。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。