詐欺被害~コロナの影響?
最近になり、詐欺被害に遭った方の相談を受けることが多くなりました。
「特殊詐欺」や「投資詐欺」と聞くと、高齢者の方が被害者となるケースが多いイメージがあるかもしれません。しかし、ここ最近は、若年層の方が被害者となり、法律相談に訪れるケースが少なくないように感じます。
若年層が詐欺被害に遭う典型的なケースは、安直な手段でお金が手に入るという呼びかけに応じるケースです。
例えば、「サラ金でお金を借りてくれるだけで、謝礼を○○万円お渡しします。」、「銀行で口座開設してくれるなら、謝礼をお渡しします。」、「クレジットカードを作ってくれると、謝礼で○○万円差し上げます。」と言った言葉で誘い出し、その謝礼欲しさにお金を借りたり口座開設したりして、その後お金などを騙し取られます。
単に金融業者からお金を借りるだけなら被害は発生しませんが、その後に詐欺師は言葉巧みにその金銭を被害者から交付させます。冷静に考えるとお金を渡すことはないと思うのですが、お金に目がくらんでその詐欺師を信じ込んでしまい、詐欺被害に遭うのでしょう。
また、クレジットカードも同様で、なぜかカード番号や暗証番号をその詐欺師に教えてしまいます。
結果的に、お金は戻らず、クレジットカードも勝手に使われてしまい、詐欺被害に遭ったと気づいたときにはもう被害回復が出来ない状況に陥っています。
昔からそのような詐欺は横行していたのでしょうけども、最近はコロナの影響で、収入が減ったなどの理由で、目先のお金欲しさに詐欺被害に遭う若年層の方々が多いと感じます。
詐欺被害に遭うと、その被害回復をすることは非常に困難なケースが多いです。特に詐欺師が個人の場合は更に困難です。
まずは冷静に人の話を聞き、騙されない準備が必要かと思います。